そろタッチとそろばん、それぞれの特徴と魅力を簡単に紹介
タブレットを使ってそろばん式暗算を学ぶ「そろタッチ」。
自宅で短時間でも続けやすく、毎日の習慣づくりにはとても向いています。
一方、「そろばん」は実際に手を動かして学ぶスタイル。
指で珠を弾く感覚や音のリズムを通して、数を「体で覚えていく」ような学び方です。
どちらも暗算力を育てるという目的は同じですが、
取り組み方や環境が大きく異なります。

そろタッチはタブレットで気軽に続けられるし、ゲーム感覚で子どもが飽きにくいですね。
一方そろばんは、手で珠をはじく感覚があるから“数字を体で覚える”感じ。
どちらも暗算力を鍛える点は同じですが、アプローチが異なります。
そろタッチの口コミ、開始3カ月目で見えてきた課題
我が家の息子は小2の夏にそろタッチをスタートし、2カ月でJ1からJ7まで進みました。
これはそろタッチカリキュラムでは7か月分に相当する学習量で、進み方としてはかなり早い方です。
自宅学習だからこそ短い時間でもコツコツ続けることができ、これだけの成果を出すことができました。
ただ、母親から見たときに小2の息子にとっては進み方が「ゆっくりだ」と感じることが多々ありました。もともとそろタッチは5歳~の数字を数え始めたばかりのお子さんでも無理なく進めていけるカリキュラムです。
小2の息子はもっとどんどん進めていくことができるはずなのに、進まないジレンマのようなものがこの2か月間ずっとありました。ステージをクリアするたびに音や演出が入り、テンポが止まる場面が多いので、集中の波が切れてしまうこともあります。
3面終えると「今日はたくさんやった!」という達成感が強く、ボリュームに対して満足感が高い一方で、「もっとやりたい」という気持ちにはつながりにくいところもありました。

テンポをゆるやかに設計しているのは、“達成感”と“継続しやすさ”を重視しているからでしょう。
ただ、理解力が高い子にとっては、もう少しテンポアップした方がモチベーション維持につながる可能性があります。
そろばん教室いざ体験!そろタッチとの比較
そんな中、つい2日前このジレンマの解消に結び付く可能性を求めて、そろばんの体験教室に参加してみました。
思いつきの参加だったのですが、結果は驚くものでした。
息子は体験教室の間、1時間半ほぼ集中しっぱなし。
終わったあとに「もう終わり?」と言うほど、集中して時間を短く感じていたようです。息子は「20分くらいに感じた」と言っていました。
さらに1時間半の間に、そろタッチで1日で取り組む量の何倍もの問題数をこなしていました。
周囲の子どもたちの真剣な雰囲気や、先生のテンポの良い指導が自然と集中力を引き出してくれたのだと思います。

そろタッチでは『3面クリア=達成感』でしたが、そろばん教室では1時間半で170問。
やっぱり、テンポのある指導と教室の空気って、集中力を一気に引き出す力があるんだと実感しました。こんなにも子どもの力を引き出すとは驚きです。
そう考えるとそろタッチの通学教室も魅力だったのですが、残念ながら私の住む県には開講している教室がありませんでした。
Q. そろタッチとそろばん、どちらが良いのか?
個人的な感想としては、導入部分に関しては「そろタッチ」が圧勝だと思います。
そろタッチは、幼児さんから小学生まで「数字と珠の動きの関連性」を自然に理解できるよう設計されています。
珠の動きをナレーション付きの動画で確認しながら、何度でも反復練習ができる。
間違えたときにはすぐに正しい動きを丁寧に解説してくれるため、理解が深まります。
さらに、同じ問題に再チャレンジできる仕組みまである。
そして、何より楽しい!
――もう、どれだけ至れり尽くせりなんでしょう。
そろタッチの口コミにも多くありますが、「数字の世界って楽しい」と感じさせてくれる点で、導入教材としては本当に優秀だと感じています。
Q. そろタッチはそろばんの代わりになりますか?
我が家も最初にそろタッチを始めたときは、「そろばんの代わりになる」と思っていました。
結論から言うと、進むにつれてそろばんとは少し方向性が変わっていく印象です。
そろばんは「そろばん」という道具を使い、より大きな数字や小数点以下の計算までチャレンジしていく学習法です。
その訓練と並行して、暗算の練習も進めていくのが特徴です。
一方そろタッチは、あくまで「暗算力を育てる」ことに特化した教材です。
数字を「見て・考えて・頭の中で動かす」練習を通して、珠算式暗算の基礎を自然に身につけられるようになっています。応用はできますが、そろタッチ内で大きな桁数や小数点以下の扱いはありません。
とはいえ、そろばんで扱うような大きな桁の計算は、実際には小中高の算数・数学、さらには受験の中でも必ずしも必要になるわけではありません。
その意味では、そろタッチで十分と感じるご家庭も多いのではないかと思います。
そろタッチとそろばんの違い一覧表
| 比較項目 | そろタッチ | そろばん |
|---|---|---|
| 学習場所 | 自宅 | 教室 |
| 学習時間 | 1日10分前後~ | 約1時間以上 |
| 集中の持続 | ゲーム性で集中するが短め | 周囲の雰囲気で長く続く |
| 成果の実感 | クリア演出で達成感◎ | 問題量で達成感◎ |
| 向いている子 | 自分のペースで学びたい子 | 集団の中で頑張れる子 |
そろタッチで育てた感覚は、そろばんに生きる!
そろタッチで学んだ「とも(友)=ペアの数」の考え方は、
そろばんの基礎でも非常に役立ちます。
例えば「7のともは3」などの感覚を、そろタッチの歌や動画で身につけていたことで、そろばんでも自然に指が動き、理解がとても早いようです。
こういった感覚的なことは、ゲーム性のある「そろタッチ」での学習が圧倒的に有利です。
そろタッチで頭の中に数のイメージを育て、そろばんでそれを実際の動作に結びつけていく。
その連携が、息子にとって理想的な流れだったように思います。
そろタッチ最大イベント「そろフェス」を区切りに、そろばんへ
そろばんの体験を終えて本人にも確認した結果、そろタッチ4カ月目にして我が家はそろタッチ→そろばん教室へ変わることを検討しています。11月に開催される「そろフェス2025」には、これまでの努力の集大成として参加する予定です。
暗算の腕を試せるチャンス、楽しみながら挑戦!
そろタッチ仲間やハイステージのお友達の様子も見られます。
そして、そのイベントを一区切りとして、そろタッチはいったん休会しようと考えています。
そろタッチの口コミを投稿していこうと始めたこのブログ、たった4カ月で・・・という声もありそうですが。そろタッチ→そろばんという流れは、結果的にとても良いステップたっだと断言できます。
最初からそろばんだったら、きっと息子は教室の雰囲気に圧倒されていたかもしれません。
そろタッチで「自分はできる」という自信を積み重ねていたからこそ、教室での学びにも前向きに向かえたのだと思います。
まとめ|「そろタッチ→そろばん」は最強の流れかも
結果的に、そろタッチからそろばんへの流れはすごく良かったです。
そろタッチと、そろばん教室の体験を通して、どちらにも明確な良さがあると感じました。
そろタッチは「学ぶことへの抵抗をなくす」「自信を育てる」入口として最適。
そろばんは「集中力」「実践力」「持久力」を伸ばす場として力を発揮します。
我が家の印象としては、楽しく、家庭で、日々短時間で必要十分な暗算力を身につけるなら「そろタッチ」。数字を通して暗算を含むその先の世界まで突き詰めたいなら「そろばん」というイメージです。
もしそろばんを始める予定があるなら、導入としてそろタッチを最初数カ月取り入れるのがおすすめ。
繰上り・繰下がりが出てくるJ6~J7あたりでそろばんに切り替えると、スムーズに移行できると思います。
また、初めにそろタッチを選択しておけば、性格的に向いていると感じるようであれば、そのまま継続する方向で進めることもできます。
そろばん教室の雰囲気は場所によってさまざまですが、静かな環境やテンポの速さに最初は緊張する子もいるかもしれません。
最初の段階で「数字が苦手」になってしまってはもったいないので、やはり導入はそろタッチが安心です。数字嫌いになってしまっては元も子もありません。
どちらに進むにしても、「楽しく続けられる」ことが一番大切だと思います。
我が家は「そろタッチ→そろばん」の順番で学べたことに、親として本当に良かったと思っています。息子にとっては、そろタッチでの経験がなければ、そろばん教室に一歩踏み出す勇気はなかったかもしれません。
というわけで今後はそろタッチの口コミからは少し離れますが、引き続き息子の暗算力レポートを行っていきたいと思います。

そろタッチで自信を育て、そろばんで実践力を伸ばす。
この2つのステップがうまく噛み合うと、学びのリズムがとても良くなると感じました。
“そろタッチ→そろばん”は、暗算学習の理想的な流れかもしれません。

